子どもが教える学校は、自分の好きなことを大勢の人の前で発表することで「伝える力」を身に着けていくプログラムです。
4週間の準備ワークショックを経て、本番に臨むわけですが、そこにはお子さんたちの数だけ、ご家庭の数だけ「物語」があります。
誰もが最初から挑戦に飛び込めるわけではありません、たくさん葛藤もし、ドキドキもし、時に逃げたくなったりしながら3分間の本番に臨んでいきます。そして本番を終えた後の表情は、どの子も誇らしさに満ちていてとってもいい顔をしています。
その「過程」こそが何よりもの学び、そしてとってもその子らしい尊い経験だな、といつも心をたくさん動かしながら、運営側のメンバーはみつめています。
そんな子ども達の物語を、保護者の方に掲載許可をいただきこちらにシェアさせていただきます。
◆小5(当時)のAくんの物語(お母さんのFB投稿から)
※許可をいただき転載させていただきます

ワークショップが始まってからもヒヤヒヤの連続だった。ワークショップの宿題を嫌がったり、資料づくりを早く終わらせたがったり、この話題になるとあからさまに不安を見せたり…2回目のワークショップでは、私が仕事で傍に居られなかったこともあり、冒頭から涙を流しはじめ、隠れてしまった。
◆小5(当時)のAくんの物語(お母さんのFB投稿から)
※許可をいただき転載させていただきます

第1期のエントリーは5人 今回、第2期のエントリーは、我が子を含めて、20人の子どもたち。最初はいやいやしぶしぶだったが、自分の好きなこと、これを話そうと決めて、掘り下げていきながら、少しずつ、自分の世界を言葉にしていく。
6時30分からテレビの前で彼と一緒に正座でスタンバイ笑笑おー!こんな風に紹介されるんだね!
その他のみなさんのお声
子ども先生は、息子にとって大好きな昆虫のことを初めてきちんと人に話す機会となったようです。授業後も、まわりの大人たちへの昆虫話が止まらない様子から、大人も知らないこんなにも多くのことを知りながら、知識を溜めていたのだと感じました。あの場で多くの人に、面白いねと認めてもらえたことが大きな経験で、「自分が突き詰めたい道を、人に認めてもらう喜び」を学んだようです。この場での経験が起爆剤となり、昆虫を起点に、息子の興味は世界の地理や気候、歴史などにも及んでいます。これまでは、本や図鑑からの情報インプットが中心でしたが、発表というアウトプットがこんなにも「学ぼうとする気持ち」につながるとは、親としても大きな発見でした。与えられる学習ではなく、自分が興味あることを自ら学ぼうとする気持ち、またそこから起こる学ぶ意欲の連鎖はすごいです。(小2・男子母)
これからの時代、プレゼンは大事だと思い、参加しました。娘は準備の途中で、情報を伝えるだけの「ただの発表」になりかけ、母としてヤキモキしながら見守っていました。しかし、本番の時に、ぐっと熱が入り、自分の伝えたい思いがこもった授業になっていたことにとても感動しました。娘がこの期間、自分に向き合った結果だなと感じています。家でも、この学校で学んだ対話を親子で真似しながら、娘の思いを掘り下げる手伝いをしています。
子どもたちの「伝えたい気持ち」が、鈴木さんの温かい聴き方、多様で熱心なアプローチから導かれ刺激され、さらにどんどん膨らみ整理されていくのを見させていただいた場でした。(中2・女子)
本当に参加して良かったです。親として、娘が大好きなLEGOのことを「ただ好き」としか捉えていなかったのですが、こんなに考え、工夫して、楽しんでいたんだなと知れたことが収穫でした。娘の好きをより尊重してあげられるようになりました。大人はついつい子どもの遊びだと軽んじてしまう、でも、根っこの思いを引き出してもらえ、それをちゃんと聞けて、本当に良かったです。子ども達の言っている事の本当の本当を見よう、そういう意識が強くなりました。(小4・女子)
子ども先生に参加後、娘が自ら「欲しいものをプレゼン」してくれました。買うメリット、その理由をきちんとまとめて話をしてくれました。どこか長女気質で主張を抑える傾向があった娘が、学んだことを活かし、親に対してもきちんと意見を言えるようになった、その成長がとにかくうれしかったです。内側から湧き出る思いを茶化さずに受け止めてくれる場、そんな語らいができる居場所があると、人はとても満たされるのだと思います。私が子どもの時にまさに欲しかった場所です。私たち家族にとっては、「子ども先生」の経験があったから、休校がいい時間になりました。
プレゼンの授業では、型とかテクニックを教わるのかと思っていました。しかし「伝える思い」が大事ということを教わったことで、本人たちが常に「やりたくてやっている」という感じで取り組むことができました。そのために親が必要なサポートをするって感じでしょうか。息子のテーマは、普段この子はこんなことを思っていたんだ、とすごく意外でした。息子には、家族や先生といった知っている人には言えない、言いたくない気持ちがあったのかもしれません。それが今回こんな風に大勢の前で自分の思っていることを発表できて、それがすごく楽しいと感じていて、本当に私が一番驚いています。
最初は、質問に答えられないかもしれないと、親から見てどこか不安そうでした。ところが、テーマも決まった2回目のワークショップ後から、娘の「やりたい気持ち」が溢れてきたのが、とても分かりました。ワークショップの回を重ねるごとに、宿題に取り組むスピードも目に見えて違ってきました。そのままのモードで、当日の授業を迎えたといった感じです。主宰の鈴木さんの楽しそうな雰囲気で、授業当日まで楽しんで取り組めました。
“もともと話すのが得意で、スピーチコンテストなどがあれば本人の長所を活かせるんじゃないか、人を動かすにはプレゼンだと思い、こういう場を探していました。
授業準備はほとんど本人だけでやったのですが、本番を見て驚きました。人に伝わるように、テンション高く、あるあるネタも繰り広げながら本当に上手な授業でした。「親に欲しいものを買ってもらう」というテーマに、親が普段どう思っているか、なぜ買ってもらえないかを、ここまで深く考察していたからです。まだ子どもだなって思っていましたが、大人とは違う視点で、大人以上に深く考えているんですね。よく頑張ったなぁって思います。(中1・男子)
自分の熱い想いをどうやったらより伝わるか。いつのまにか自分で色々調べて、本番直前の最後の最後まで諦めずにトライし続けていた娘のがんばりに感動しました。 なにより一緒にみんなで授業を受けたことがすごくいい化学反応でした!自分だけでなく、みんなの伝えたいことが形になっていく様子を目の当たりにして、刺激を受けたり、一緒に考えたり、感動したり。テーマによっては、親子で話し合ったりする機会にもなりました。(中3女子母)
物心着く頃からレゴをやり続けてきました。でもなぜ自分がレゴが好きなのか、どんな時に歓びを感じるのか、どういう部分に夢中になるのか、それを掘り下げたり、言葉にしたことはありません。元々、自分の考えを話すことに恥ずかしさや気後れがある子ですが、彼はやってくれました。本当に大丈夫でした。親ではない大人がいて、他に同志の頑張りが見える場があって、そういう時間と場所がモテたからこそ、やらされている感なく、参加し、最後までやることができたのではないかなあと思います。(小5男子母)
与えられた課題に取り組むよりもはるかに自発的に取り組む様子に本当の学びとはこういうものだなと実感しました。(中1男子母)
自ら決めたテーマだとここまで夢中になって掘り下げる事ができるんだと感心した。今までいかに枠組みの中で話をさせようとしていたのか気づかされた。(小6男子母)
4週間という期間がよかったです。1週間に1度の進捗確認と発表やすり合わせの場があることで、本人に段々と火がついていく感覚でした。本当に直前まで、資料も作らず「だ…大丈夫?」という感じでしたが、パワポ手伝って!と言われてから「あれもいれる」「これもいれる」と作ってからペラペラとスライドに合わせて喋る姿に驚きました。あぁ、本人の中にちゃんとあるんだな、とその時思いました。運営面では「答えを言わず、引き出す」という技術が、さすがだなぁ!と思いました。みゆき先生がとにかく楽しそうで、子ども達も真剣に聞いてくれて、質問されるからこそ、どんどん深掘りできたと思います。「子どもを信じる姿勢」を学びました。(小4男子母)
娘が「英語を話すことについて、プレゼンしたい」と発言した後の、鈴木先生の「聞く姿勢」にも非常に驚きました。 「ここまで掘り下げて聞いてくれるって一体⁈私はここまできちんと娘の話を聞いていたかな?もしかして、聞いていただけでちゃんと分かろうとしていなかった??」 それと同時に、聞かれた娘の方も、戸惑いながらも自分の本当の気持ちにきちんと向き合って答えている様子が分かりました。 これはなかなかエネルギーの要ることだと思いますが、自分の本当の思いを自分に向き合って外に出すことって、とてもスッキリするし、生きてる!って感じがしますね。(中2女子母)
この度はこのような機会をつくっていただき誠に有難うございました。 発表直後の息子は興奮冷めらぬ状態で、私自身は今も続いています。 今回参加させていただいた理由は ・この休校期間を何か有意義な時間にしたかったこと、 ・息子が小さい頃から人に話すことが好きでそれを伸ばす機会などないかと以前から思っていたことなどが理由でした。 まさに生きた授業で、息子の未来に繋がる大きな出来事になったと感じております。 息子自身がそれに気づくのはもっと大きくなってからかもしれませんね(^^) (中1男子母)
みなさん、本当にご協力ありがとうございました。一人一人の子ども達の発表を今もよーく覚えています。感動の時間をこちらこをありがとうございました。(校長 鈴木)